韓ドラの鬼

ペイバック~金と権力~ 7話・8話 あらすじと感想

ペイバック 法銭


ペイバック~金と権力~ 法銭 법쩐 2023年放送 SBS金土 全12話

neroさん

第7話視聴率11.1%

第7話あらすじ

1998年、ミョン・インジュ(キム・ホンパ)会長の下で、株取引のノウハウを学んだウン・ヨン(イ・ソンギュン)。ヨンは聞こえてくる情報をうのみにするのではなく、自らの計算に基づいて絶好のタイミングを狙って株式を売り払い、金儲けに成功した。

停職処分となったチャン・テチュン(カン・ユソク)は、ミョン会長のパートナーであるイ・スドン(クォン・ヒョク)の行動を探る。そうしてテチュンがたどり着いたのは、スドンが通う違法賭博場だった。

一方、拘置所からヨンを呼び出した監察部の検事ハム・ジン(チェ・ジョンイン)。ジンはヨンに濡れ衣を着せ、ジュンギョンに重傷を負わせたのがファン・ギソク(パク・フン)の仕業だと知っていた。

実は過去、同じくギソクの罠にハマって辛い想いをしたとき、ジンはそのストレスでお腹の子を流産しかけたという。そんなジンを救ったのは、他でもないパク・ジュンギョン(ムン・チェウォン)だったとジン。ジュンギョンのためにもヨンの味方になりたいと話すジンだったが、すでにギソクはそんな彼女の動きを察しており…。翌朝、ジンは仁川地方検察庁へ異動となり、ヨンの事件は中央検察庁のイ・ヨンジン(パク・ジョンピョ)が担当することになる。

そんな矢先、以前より力を入れていたファンド事業へ乗り出すミョン会長。大手銀行を味方につけ、ミョン会長は“バウファンド”と呼ばれるファンド会社を立ち上げた。

ホン・ハンナ(キム・へファ)に頼んで行動を開始したヨンは、ひとまず拘置所内にいる刑務官の一人を自分の配下に置く。その後、調査の末にヨンはミョン会長がまたしても株価操作で金儲けをしようとしていることに気付く。

ヨンの予想通り、ミョン会長は婿のギソクに内緒で株価操作を行おうとしていた。データをもとにミョン会長が狙う会社の目星をつけたヨン。そんななか、ハンナから少し前にテチュンが金を借りに来たと聞かされ、ヨンは不審に思う。

その頃、テチュンはナム・サンイル(チェ・ドクムン)の協力のもと、例の賭博場へ潜入していた。しかし、テチュンの動きはすでに相手側にバレており、危うく危機に陥るテチュンを救ったのは、同じく賭博場を捜査していた警察だった。そして、テチュンにジュンギョンの意識が戻ったと伝える刑事。

同じくヨンのもとへも、ジュンギョンの知らせが届く。拘置所内の薄味の食事を口にしたヨンは、かつてジュンギョンの母が作ってくれた濃い味のスープを恋しがった。

ヨンを始めテチュン、ハンナ、ジュンギョン、そしてジンが一同に集まり、今後の作戦会議が行われる。この場に集まった5人は皆、ヨンと共にミョン会長を討つチームのメンバーだという。

その後、第一回目の裁判が開かれると、ヨンはその場で自らの弁護団を解雇した。ヨンは弁護団がギソクらと繋がっていることに気付いていたのだ。そして、新たな弁護士としてジュンギョンを指名するヨン。法廷に現れたジュンギョンは、裁判長の前でヨンの無罪を主張した。

一方、刑務官から渡された資料に目を通したギソクは、義理の父であるミョン会長がまたしても株価操作に加担しようとしていたと知って激怒。さらに例の3社には、ジン率いる仁川地検による家宅捜索が行われていた。今すぐ3社の株を売りさばこうとするミョン会長だったが、そうすれば株価操作を裏付けるようなものだとギソク。結局、2人の関係に亀裂が入り…。

奇襲にあったジュンギョンを心配し、選りすぐりの警備員を配置するハンナ。そのうちの一人にジュンギョンは、自分を襲撃したイ・ジノ(ウォン・ヒョンジュン)に関する警察の捜査情報が知りたいと頼む。

ヨンを呼び出したギソクは、なぜミョン会長の情報を自分に渡したのかと聞く。そんなギソクに、「俺もお前と一緒で法を信じていない」と返すヨン。そして、ヨンはギソクを相手に交渉を始めるのだった。

第7話感想

今後はギソク相手に交渉を仕掛けるヨン!果たしてヨンの狙い通り、ギソクはヨンの交渉を受け入れるでしょうか。ヨンがギソクに持ちかけたのは、ミョン会長の持つ財産を奪って、そのすべてを会長の娘でギソクの妻セヒにくれてやるというもの。ギソクがどんな決断を下すのか、気になります。

そして今話、既存の弁護団を解雇し、その代わりにジュンギョンを弁護士として任命するヨンの姿が描かれました。ジュンギョンが法廷に現れたとき、なんとも言えない感情が押し寄せて、思わずグッときました。今後は検事ではなく、弁護士として活躍するジュンギョンに注目です。

第7話の視聴率は11.1%を記録。ついに10%台に突入し、どこまでその数字を伸ばせるか、こちらも注目したいところ。全12話なので、ちょうど折り返し地点となりました。後半戦ではどんなエピソードが待っているのか、期待したいです。

韓国ではテチュン役のカン・ユソクの演技力について指摘する声も上がっていますが、個人的にはそこまで気にならないかな、と。ただ前半があまりにもテチュンメインという感じだったので、やはりイ・ソンギュンやムン・チェウォンの活躍がもっと見たいな~と思いました。今夜の放送も楽しみです!

第8話視聴率10.7%

第8話あらすじ

ミョン会長の財産のすべてをギソクの妻、ミョン・セヒ(ソン・ウンソ)のものにしてやると話すヨン。その代わりとして、ウンは甥のテチュンの懲戒処分を解くように命じた。こうして刑事部へ復帰することとなったテチュン。その執務室には、捜査諮問を名目に刑務所から出張してきたヨンの姿が。

次長検事に昇進したギソクは、検事総長の指示で特別捜査団を率いる。特捜団最初の案件を選ぶことになるも、なかなか目に留まる事件はなく…。

その頃、検察庁に召還されたミョン会長は、担当検事のジンの前で自分こそ被害者だと主張した。連絡のつかないギソクに腹を立てるミョン会長だったが、一連の事態の黒幕がヨンとジュンギョンだと知り、その怒りの矛先はヨンへと向けられる。

特捜団で相変わらず案件探しが行われるなか、イ・ヨンジン(パク・ジョンピョ)の推薦でその場に現れたのはテチュン。テチュンはヨンが考えたプロジェクトを提案し、ギソクを満足させた。これによってテチュンは、特捜団の一員に選抜される。ヨンとテチュンをセットで動かせることに不安を抱くヨンジンだったが、ギソクは最初からテチュンを問題が生じたときの犠牲役として考えていた。

一方、ハンナが手配したボディーガードを通じて警察の捜査情報を手に入れたジュンギョンは、警察より先にジノの確保に成功。ジノが麻薬の常習犯であることを利用し、麻薬を使ってジノからミョン会長について聞き出そうとする。しかし、なかなか口を開こうとはせず…。

ギソクはテチュンが提案した“オークレイ社”の情報を義父のミョン会長へ渡し、「これからは私が流す情報だけで動くように」と伝える。ヨンの狙い通り、ミョン会長はまんまとこれに食いついた。

ミョン会長が多額の資金をつぎ込んだのを見計らって、すべての資金を凍結。これによってミョン会長は、膨大な損失を抱えることに。ヨンのもとへ足を運んだギソクは、改めて自分と手を組まないかと話す。ギソクの提案に対し、ひとまず今回の件にケリをつけてからだとヨン。

その頃、後がなくなったミョン会長は南山証券に助けを求めるが、ギソクからすでに「何も手を貸すな」と言われていると、アッサリ断られてしまう。

一方、特捜団の案件が上手くいくと、すっかりイメージアップに成功したギソクは、ついに政界進出へ王手をかける。そんななか、ミョン会長からの呼び出しに妻セヒを送り込むギソク。するとセヒは、ミョン会長にファンドを自分に引き継げば今回の事態を収拾してやると話す。「まだわからないんですか?お父さん以外は皆敵です。お父さんの味方は誰もいません」セヒの言葉に、ミョン会長はショックを隠せない。

その日の夜、刑務官に呼ばれて中央検察庁へ向かったヨンは、そこでヨンジンから私服に着替えるよう言われる。着替えを済ませてヨンが向かった先は、ミョン会長の別荘だった。中に案内されたヨンは、ミョン会長から自分を助けてくれればジュンギョンから奪った例のUSBを返すと言われる。

同じ頃、拘置所の出入記録を確認したジュンギョンは、オ代表が自殺した時間にミョン会長が拘置所を出ていたと知る。これについて何か知っていることはないかとジノに聞くジュンギョン。相変わらず薬物を欲しがるジノに向かって、ジュンギョンはブローカーが持っていたのは麻薬ではなく毒薬だと伝えた。

ヨンが交渉に応じようとしたとき、ミョン会長から衝撃的な言葉が飛び出す。なんと最初から交渉などするつもりはなく、ファンドを破産させるつもりだったというミョン会長。ミョン会長にとって、今回の事態でファンドに投資した人々がどれだけ被害を被ろうが一切関係なかったのだ。

ミョン会長に大敗したヨンは、一晩中自分が何をすべきか考えを巡らせた。そんなヨンのもとへ、ギソクがやってくる。今回の件をイ・スドンの単独責任として収拾すると伝えたギソクは、検察側の内通者としてテチュンの名を挙げ…。

第8話感想

せっかく7話でスカッとしたと思いきや、またしても事態は振り出しに・・

なによりヨンの大事なテチュンが標的にされてしまい、これまた困った展開となりました。ギソクと手を組んだことで順調にミョン会長を陥れることに成功したヨンでしたが、ミョン会長が人々を犠牲にして自分だけ生き残ろうとするとは想定外だったよう。よくよく考えれば、一番最初に気付けたような気もしますが、、これまでの流れを見ても、ミョン会長が誰かのために自らを犠牲にするなんて考えられませんよね。

もちろんミョン会長の財産は、これまでミョン会長のおかげでいい思いをしてきた上層部の力によって、しっかり守られるという仕組み。結局は力のない一般市民だけが被害を被るんですよね。なんとも世知辛い世の中です。

ミョン会長に完敗したヨンは、一晩中解決策を模索。その結果、どこかへと電話をかけるヨン。果たして、ヨンが考えた解決策とは?残り4話でどんな展開が待っているのか、一瞬たりとも見逃せません!

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