タリミファミリー　第33話・第34話　あらすじと感想

えぱた

3か月前

タリミファミリー　　다리미 패미리　2024年放送

第33話視聴率17.8

1 第33話あらすじ
- 1.1 第33話感想
2 第34話あらすじ
- 2.1 第34話感想

第33話あらすじ

タリムは夜な夜な母のベッドに枕を持って入り込み、「ソガンアパレルはチスングループに買収された。私もお姉さんも正社員になる」と言って、ガンジュが「この世で一番良い男」と母に納得させる。

ジヨンはソファに寝ていたスンドンをクッションで叩き、「私の金を盗んだアンタの彼女ボンヒを警察に通報してやる」と怒り狂うが、スンドンは「金が手に入らない可能性もある。通報しないほうがよい」と説得する。

大声で騒ぐジヨンに、テウンは土下座して、ボンヒを「通報しないで。言う事は何でもする。『出て行け』と言うなら出て行くし、『会社をやめろ』と言うならやめる」と懇願する。

ガンジュはスーツケースに荷物をまとめ、母の言う通りに家に帰る準備をする。

ジヨンは弁護士に相談して、「通報するのは金を手に入れてからにしたほうがいい」とのアドバイスを受け入れる。

ガンジュは何も知らないタリムの母と祖父母に、「家に帰る」と食事の席でお別れの挨拶をする。

ガンジュを迎えに来たジヨンは、洗濯屋に依頼した自分の洋服を自ら回収しようとして、店番をしていたマンドゥクとギルレは「何か不都合があったなら改善するので教えて」と言うが、ジヨンはものすごい剣幕で自分の洋服を探す。それを見て、2人は「タリムと息子との交際に反対なんだろう」とガッカリする。

店に来たボンヒに会ったジヨンは「アンタ、私に何か言う事ないの」と言う。ケンカになるのを避けたガンジュは、母を車に押し込んで連れて帰る。

ファッション調査室のメンバーらは、ネットニュースで「チスングループのソガンアパレル買収」の記事を見る。

タリム、ガンジュ、チャリムとテウンがチスングループビルに出勤する。

同室で仕事する間、ガンジュはタリムを見て、気まずそうにする。踊り場で話すテウンは「話は聞いた。別れられるのか」と言うが、ガンジュは「うまく別れるさ。別れられる」と呟く。

職場では「交際は秘密」と言うチャリムは、テウンを一緒に連れて行き、貯金のために銀行口座を開く。

警察署長はジヨンを呼び出し、「来週にはお金が戻る」と言う。「ところで、あの晩ですが、息子さんと署まで来られて何を私に見せようとしていたのですか」と署長が言うと、ジヨンは適当にごまかす。

チャリムのデザインの新作のジャケットの見本ができ上がり、タリムらは試着して喜ぶ。

ガンジュはタリムと呑みに行き、「別れよう」と持ち出すが、タリムは真剣に受け取らない。ガンジュは「愛してる」と言ってしまう。

帰宅した息子にジヨンは「別れたか」と尋ね、ガンジュは「別れた」と答える。

マンドゥクとギルレはタリムに、ガンジュとの交際について尋ね、「何だって」と言うと、タリムは「『愛してる』って」と答える。

ガンジュは布団を持ってテウンの部屋に来て、床で寝る。スンドンも合流する。タリムと「別れられたか」の問いに、ガンジュは「無理だった」と答える。

警察署に出頭するソンフンは、「違法金貸しについて捜査の手が入り、貯蓄銀行をクビになった」ので、不機嫌でラブキャピタルの仲間に当たり散らす。「あの100億は元々はオレらの金だ。銀行に貯金したら盗んで高飛びしよう」と相談する。

ガンジュはまたタリムと呑みに行き、「別れよう」と言うが、タリムにキスされる。

帰宅するガンジュは、テウンとスンドンに「また無理だった」と報告する。「今度は呑むな」と言われる。

ミヨンとシンがギドゥンの新店オープンの焼肉屋に客として食べに行く。「医者にさせるのは難しい」とミヨンが弱音を吐くと、ギドゥンはシンに「経済事情がどうかを考えるのは子供の仕事じゃない。医者になりたいならそれに集中しろ」と言う。

スジは同僚刑事と、ミヨンがロッカーに現金を隠していた様子、マンドゥクとギルレがそれを運び出すセキュリティカメラ映像を見る。

ガンジュはタリムに車の中で、「別れよう」と言って、手を握るタリムを置いて去る。

ジヨンはヘジャにボンヒらが「ウアク山で私の金を盗んだ」と話し、ガンジュのタリムへのメッセージのやり取りの写真を見せる。

動転したヘジャは、焼肉屋に来てギドゥンにそれを言うと、ギドゥンは「誰にも話すな。オレは共犯だ」と告白する。

怒ったヘジャは、洗濯屋に来てボンヒら3人に「私の義息子を巻き込んで」と食ってかかるが、ギドゥンは連れて帰る。

ボンヒは義父母に「奥様に謝りに行こう」と言うが、ギルレはショックで倒れる。ギルレは「薬なんて飲まない」とベッドにふさぎ込む。

ボンヒはジヨンを訪ねて行く。無視していたジヨンは、執拗なボンヒに悪態をつき、「アンタたちみたいなのは一緒の地域に住みたくない。顔も見たくないから出て行って」と言う。ギドゥンから聞いてタリムがタクシーで駆けつけ、母と2人で土下座していると、ガンジュが帰宅する。

第33話感想

ジヨンにボンヒがさんざんに悪口を言われ、タリムも土下座する姿、何か切ない気持ちになりました。ジヨンも、お金だけでなく、夫もボンヒに取られ、気が荒くなっているのでしょう。しかし、ブラックコメディ、最後まで痛快な笑いで乗り切ってほしいです。

富む者が持たない者をしいたげる‥‥、悲しく辛い現実です。日本でも一億総中流階級だった時代は終わり、富は富を増し加え、持たない者はさらに貧しくなる図式ができてきて、不動産で中流から富裕層に成り上がる韓国でも、貧富の差が大きくなりつつあるのかもしれません。

どこかの国のセレブが雑誌のインタビューで、「貧乏人に寄付するのは、天の父である神に貸している」と答えていたのを読んだことがあり、持っている人は桁違いの発想をするんだなと驚きました。その後で韓国ドラマを観るようになって、韓国の富裕層は「持っている者は持たない者にあげるのはある種の義務を果たしている」という考え方があると知りました。

数年前に貧富の差を風刺した韓国映画が国際的な賞を取ったことがありましたが、このドラマを観ていると、その考え方を思い出します。

ガンジュとタリムの関係はどうなるのか、この状態がいかに収束してドラマのエンディングを迎えるのでしょうか。

第34話視聴率19.6

第34話あらすじ

ジヨンは家の中に入る。ガンジュは道路に座り込んでいるボンヒの腕を取って立たせる。家の中からカメラ越しに見ていたジヨンは、「早く家に入って。あなたの母はここにいるの」とどなる。

家に入ったガンジュは土下座して、「タリムと別れる。あの家族と縁を切る。だから通報しないで。もし通報したらお母さんと縁を切る」と言う。

洗濯屋でタリムの兄弟3人は状況を話し、「奥様は『ここから出て行ってほしい』って。まだ祖父母が関わっているのは知らないからバレる前に引っ越さなきゃ」とタリムは言う。ムリムは「ボムのお婆ちゃんも知ってる」と言う。

タリムは朝早く出勤して、オンラインで辞表を提出し、デスクを片づける。

ボンヒは不動産屋に行き、「家と自宅を売りに出したい」と言う。

テウンはチャリムと一緒に出勤し、「ガンジュが帰ってきてるから、部屋を明け渡さなきゃ。あの家を出たい。君の部屋に行っていいか」と言う。

食欲が全くない祖父母に、タリムは「こういう時こそ、ご飯を食べなきゃ」と、無理矢理にご飯を食べさせる。

タリムの家族は協力して、洗濯屋の店じまいの準備をする。既に受けているクリーニングの注文の品を、バタバタと届けに行き、新規の客を断る。

不動産屋のオーナーはヘジャと、「洗濯屋と自宅の物件を売りに出すらしい」と噂話をする。ヘジャは「この地域に住む資格がない」と言う。ギドゥンは義母に「口外するな」と口止めする。

ガンジュはスンドンに、「母があの家族に地域を出て行くように命令した」と言う。

タリムにガンジュは、しつこく「会いたい」とメッセージを送ってくる。

タリムは洗濯屋のドアに「店じまい」と貼り紙を貼る。

ガンジュがひとりで呑んでいる居酒屋にタリムは行き、「なぜ辞表を受け取ってくれないのか」と言う。ガンジュはタリムに酒を注ぎ、「オレたち別れる以外に、他の方法は無いものか」と呟く。タリムは別れを決意している様子で、ガンジュは仕方なく、スマホからオンラインでタリムの辞表を受理する。

ベッドに入るマンドゥクとギルレは、「この人生、こうやって年老いて、孫たちが愛する人と結ばれない様子を見ているのは辛い。何か解決策は無いものか」と話し合う。ギルレはすっくと起き上がり、「解決策がある。紙とペンを取って」とマンドゥクに言う。

警察署では刑事が署長に、「ムリムの洗濯屋は店じまいしているようです。他の洗濯屋を探さなければいけません。地下鉄のロッカーのセキュリティー映像を見たんですが、話を聞いていませんか」と言う。刑事が署長にムリムの家族がロッカーに現金を隠していた映像を見せると、署長は「ムリムの車のドラレコのメモリーよ。消去してある部分を復元して」と刑事に依頼する。

マンドゥクとギルレはジヨンの家のポストに手紙を投函して、タクシーに乗る。「漢江に行ってくれ。橋の真ん中で降ろして」と運転手に頼む。

スンドンは帰宅して、ポストにあったその手紙を読む。

(回想) マンドゥクとギルレは遺書を書いたのだった。「ウチらが自殺して、全ての罪を負ったら、奥様はウチの家族をゆるしてくれるのではないか」と思った。

スンドンは慌てて、洗濯屋のボンヒに手紙を見せに行く。ボンヒは動揺して、2人のスマホに電話するがそれは2人のベッドの上にあった。

ボンヒとスンドンが心配していると、マンドゥクとギルレはタクシーで帰ってくる。運転手は「あんな場所に2人を置いてくるわけにはいかないよ。しっかり生きて」と言う。ボンヒは2人を見るなり、泣いて怒り、「お義父さん、義母さんが死んだら生きていけない」と言う。

ムリムは知らせを聞いて、帰宅する。ムリムは祖父母をベッドに寝かせる。

スンドンはボンヒに、「強く勇敢に生きろ」と言う。「子供を持つ母だから気丈に振る舞ってるだけよ。強くなんかない」と泣き、スンドンを洗濯屋から追い出す。

ガンジュはテウンから、「タリムの祖父母が家族の罪を全て背負ってお前の母に遺書を書いて自殺しようとしていたらしい」と聞く。

ジヨンは弁護士から「明日お金を受け取れる」と聞く。

ラブキャピタルではソンフンが、明日ジヨンがお金を警察署で受け取るとの情報を得る。「警察から銀行に行くので待ち伏せて金を奪って高飛びする」と計画する。

刑事が復元したムリムの車のドラレコ映像を見る警察署長は、ボンヒが「山でお金を掘った。祖父母も」と告白しているのを見る。刑事らに「ボンヒらの逮捕」と命じる。

警察署長は自らムリムの家に来る。タリムらは引っ越しの荷物を詰めていた。刑事らはボンヒ、マンドゥク、ギルレとムリムに手錠をはめる。タリムら3人も「事情徴収のため」連行される。

洗濯屋の前に人だかりができていた。ガンジュは来て、「なぜ彼らを逮捕するんですか。母が通報したんですか」と言う。タリムは「奥様じゃない」と言う。「お金の持ち主が通報してないのに、なぜ逮捕するんですか。母は彼らをゆるした。彼らは何も盗んでない。オ・ミンギとヤン・ギルスンが盗んだ。お金を山から掘ってきたけど全部返した。私も埋めました」とガンジュは叫ぶ。署長は「いつですか」と質問すると、ガンジュは「12月31日」と答える。「証拠隠滅の罪に当たるおそれがあります。署にご同行を願います」と署長は言う。ガンジュは自分から車に乗り、「オレだって共犯だ。オレも捕まえろ」と言う。

第34話感想

泣けた、泣けた、号泣レベルに泣けました。やはり「別れ」というのは泣けるポイントです。特にエンディングのガンジュの「愚かな」自白に泣けました。やや時代劇っぽい古めの感覚で「オレも仲間だ。捕まえろ」的なテーマでしたが、エピソード全体で泣ける雰囲気ができ上がっていたので、涙腺決壊しやすくなっていました。

泣くというのは感情移入で、画面の中の人の感情に自分の感情を同化させて、自分の中に隠れていた、あるいは隠していた感情を外に引き出してくれるので、何なのか、とにかくサッパリします。

前にも書きましたが、韓国ドラマ独特の泣きながら笑う現象、今回も出ました。最高だったのは、自殺を決意したマンドゥクとギルレが、「あんな場所に置いて帰れません」と言うタクシー運転手に追い返されて、申し訳なさそうに洗濯屋に帰ってきてしまったシーン。運転手さん、ナイスでした。

タリムの家族が恐れていた「一挙逮捕」の瞬間がとうとう来てしまいました。ムリムにとっては愛も仕事も失ってしまった‥‥。これからはもう怖いものなしですが、やはり最後はタリム家族の幸せな結末をどうしても見たいという気持ちです。

ふと思ったのですが、ジヨンの弁護士が「明日お金が戻る」と言っていた、そのすぐ直後に、ソンフンが「明日お金が戻るんだな」と同じセリフを繰り返していて、弁護士が怪しいです。ジヨンが巨額の現金をクローゼットに隠していたことを、家の運転手がどうやって知ったのか。ソンフンにも弁護士が情報を漏らしたのだとしたら‥‥。

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