タリミファミリー 第1話・第2話 あらすじと感想

タリミファミリー


タリミファミリー  다리미 패미리 2024年放送

第1話視聴率14.1

第1話あらすじ

1992年‥‥。清廉 (チョンリョン) 警察派出所の警官らがパトカーで夜の見回りをする。「この地域は見回る必要がない。コソ泥さえもいない。住民は皆90歳以上。誰かが『財布を落とした』と届け出をすると、必ず誰かがそれを拾って届ける安全な地域」と2人は話し合っている。パトカーは清廉クリーニング店の前を通り過ぎる。

国民全体が夏のオリンピックを待ち望んでいるその春に、タリムの父は司法試験の予備試験に合格した。

クリーニング店で出来上がった洋服を取りに来た客に、タリムの祖父は自慢げに話している。「横断幕を作って、二次試験に合格したら派手にパーティーをやる」予定だった。

タリムの母コ・ボンヒは最初の子供を出産した後の回復を待っていた。「どうやってお祝いをしようか」と2人で話し合っていた。「判事になるか、それとも検察官になるか。弁護士になりたいみたいよ」と。私の家族は偽物の希望によって、苦しみさいなまれ始めていたのだった。

5年後‥‥。2人のタリムの祖父母がクリーニング店で働いている。父は試験に落ち続けて、まだ諦められず浪人していた。

2000年3月‥‥。タリムの3人の兄弟たちは、学校に入る前からワイシャツのアイロンがけの達人になっていた。母はアイロンをかけることを知らなかった。チャリムの靴がボロボロでも、司法試験に希望をかけ続ける父は、一度も給料を家に入れたことがなかった。お爺ちゃんもお婆ちゃんも母も、家族総出でクリーニング屋で働きながら、父をサポートしていた。

2002年の3月‥‥。タリムは母に「目をつぶってでもアイロンかけできるよ」とやってみせる。父は10回司法試験に落ちた。母は姑と口論するほどだった。父は何も言わなかった。母は姑と抱き合って泣いた。

父は突然、病気になって勉強することができなくなり、世を去った。葬式で家族は髪の毛を引っ張り合う争いをした。

クリーニング屋の前には「5日間お休みにします」と貼り紙が貼られた。母は父の遺影に向かって「よくやった」と言った。まだ38歳の若さで、大学も韓国文学を学んで卒業したのに、残りの人生をクリーニング屋で働かなければならなかった。

3日経って、粉雪の舞い降る日、私たちはクリーニング屋を再び開けた。偽の希望を見ないようにするために。

タリムは学校の視力テストで、視力が2.0と良かった。しかし病院が嫌いだった。

2024年‥‥。タリムは「視力が0.02だ」と医者に告げられる。退行性希少網膜疾患という、非常に稀な病気で、タリムの視界は暗いトンネルの出口のような見え方をしていた。

その3週間前‥‥。「まだ網膜が機能してるうちに、注射治療をしたほうがいい。お母さんを連れて来て。片眼4億ウォン、両眼で8億ウォンかかる治療。そうでないと次第に失明する」と言われていたのだった。

銀行でわずかなお金を引き出して、タリムは交差点を渡る。向かい側から同様に交差点を渡ろうとして、タリムに近づいた男 (ソ・ガンジュ) はライターをカチカチと開けたり閉めたりする音をさせる。すれ違いざま、タリムは「嫌なヤツ」と呟く。男は振り返り、タリムをチラッと見るが、カーブを曲がって横断歩道に入ってきた車にはねられ、宙に舞う。「あの女、前に会った女か」と男は呟き、倒れる。

(回想)「私には時間がないの。私と一緒に寝たい?」とタリムは男に尋ねる。ベッドで自分の洋服を着て、タリムは男に顔を近づけて見る。「明日から軍隊に行く。君の番号教えて」と男は言う。勝手にタリムのスマホを取って、男は自分に電話をかける。しかし男はタリムに8年間一度も電話しなかった。

タリムの叔母ミヨンの息子シンは、医師になるための塾に通っている。迎えに来る母を見て不機嫌になり、無視してバスに乗り込む。「お爺ちゃんもお婆ちゃんも5種類のがんがあったけど、早期発見で治ったの」と母は後ろからうるさくまくし立てる。

チスングループ会長は、病院に駆けつけて息子を担当した医師の話を聞く。「幸運にも、骨にも内臓にも異常はありません」と告げられる。

一方、ボンヒは義父母を病院に連れてきて、「手術の結果、肺がんが治っている」と医師に告げられる。ボンヒが病院費を支払う横で、会長は息子のVIP室を申し込む。

警察署婦人署長は「交差点の交通事故の犠牲者、怪我はどのくらいなの? チソングループ会長の息子だって聞いたけど」と相手に話をする。「2人だけの時には『お義母さん』と呼びなさい」と言うが、相手はかしこまって拒否する。

クリーニング店で働くチャ・テウンは「宝くじを見つけたよ。8億ウォンが当たる」とタリムに渡す。タリムがコインで一生懸命こするが、不運にも宝くじはハズレだった。「お腹がすいた」とタリムは母に言う。

第1話感想

クム・セロクとキム・ジョンヒョンの新しいドラマが始まりました。第1話から骨太な内容のドラマの予感です。

視野がだんだん狭くなり、やがて見えなくなるという病気にかかって、8億ウォンという大金が必要になっている貧しい女性と、財閥の息子の不思議な出会いが描かれました。

視覚が不自由ということで、それ以外の感覚が鋭敏になっている描写が面白いです。
① 銀行で隣の女性が扇子であおいでいて、当たる風から会話が始まるシーン
② ガンジュが祖父の (形見?) のライターのカチカチさせる音で、ガンジュだと気づいた交差点のシーン
など。

私の好きな「感性」ドラマっぽい予感がします。また、ドラマというより映画っぽい雰囲気です。そこも気に入りました。

キム・ジョンヒョンが「いかにも鍛えてるー」感じの体で、胸板や腿がスゴいです。前に見たドラマが「ウラチャチャ My Love」だったので、ずいぶんキャラクターが違います。

第2話視聴率14.5

第2話あらすじ

母がいなくなっていて、ガンジュが1人で着替えをしていると、看護師が来て手伝う。

「あの人、誰?」と看護師は、同僚に噂話をする。「この病院一番のスポンサー、チスングループのチ・ソンドン会長の息子じゃないの。母親が彼を身ごもっているときに、会長が結婚したから実子じゃないけど。会長は実子を持っていない」

(回想) ガンジュは任されているファッション会社に遅刻寸前で到着する。走ってエントランスゲートを通り抜け、エレベーターのボタンを押すが、先に、エレベーターに乗っていた女性が閉めるボタンを何度も押す。ガンジュは7階まで非常階段を走って上る。チスングループの専務として、ガンジュはファッション会社の代表を任されていた。

父のオフィスに呼び出されたガンジュは、「この会社のビルの人間は全員、お前がオレの実の子供じゃないことを知ってる。オレがみんなに言ったから。これから仕事よろしく頼む」と言われ、「無償でもらうわけにはいきませんから。そういうやり方がとても好き。本当の実の子供になりたい。お父さんのようになりたい」と心の中で呟き、父に深々と頭を下げる。

ガンジュは非常階段を駆け上りながら、エレベーターの中に乗っていた女性に電話をかける。「毎日5分10分と始業時間を繰り上げて行くので、こういうことになったんです」と女性は言う。「まだ7時になってないじゃないか」とガンジュが言うと、「昨日、私たちは夜中の2時まで働いたんです。働き方を会長に見習ってほしい」と女性と一緒にエレベーターに乗っていた人々が口々に叫ぶ。イライラするガンジュはまた例のごとく、ライターの蓋を開けたより閉めたりカチカチと鳴らし始める。

デザインディレクターのキムは、後輩のデザインを常習的に盗んでいる。ユチーム長はデザインについて全く何も知らず、あまり知られていない映画のファッションからデザインをコピーしている。そして、アシスタントマネージャーのイ・チャリムはいつも不機嫌だ。「感情爆発させやすく、リーダーシップに欠け、競争力がなく、考えすぎで部下より歳が若い」それがガンジュだ。

お互いのことを「0.5」と呼びながら、2人で1人前と考えているマンドゥク (タリムの祖父) は、「なんでエレベーターがないのか」とグチるギルレの手を握りながらアパートの階段を上る。政府が提供している無償の健康診断の結果、ギルレに「胃がんの可能性があるので、精密検査を受けるように」との指示が書いてあった。ギルレは「そんなの気にしてたらキリがない」と相手にしない。

ボムはタリムに絵本を数冊持ってきて、「お父さんに2重になる手術がしたいと頼んだけどしてくれないから、テープで2重にしてみたんだけど」と言って見せる。

ミヨンは息子シンを連れてきて、イ家で一緒に食事をする。ミヨンがテウンに料理を運んでいる間に、シンは「お父さんとお母さん別れるって」と祖父母に言っていた。「2人共、ボクの親権を持ちたくないって喧嘩してる。どっちについていくの」とシンはぶっきらぼうに尋ねる。

チ会長が運転手の車で帰宅する。門の前ではパトロール中のパトカーが通り過ぎる。

タリムは悪夢を見る。細長い橋を渡っていて、川に落ちる。溺れそうになって助けを求めると、つるつる頭の僧侶がタリムを助ける。それは母だった。「どうして私に8億ウォンが必要だって言ってくれなかったの。お母さんはみんなわかってたのよ」と泣くタリムをハグする。うなされているタリムを母が起こし、「夢よ、夢よ。夢っていうのは現実と正反対なの」とタリムを慰める。タリムはがっかりする。

タリムがトイレで顔を洗っている間に、活動支援者からタリムに電話がかかってきて、母が出る。「8億ウォンのローンを組みたいらしいんですけれども、あまりにも多額で無理です」と言われる。母はタリムの主治医に電話をするがつながらない。

ジヨンに不動産屋から電話がかかってきて、「あのビル、ほんとに買うんですか。他の買い手が頭金を今日入れるって言ってきている」と言う。

ガンジュの世話を放り投げて、ジヨンは帰宅する。クローゼットの奥の隠し金庫に入っていく。

(回想) 「私、ペク・ウォンは現金100億ウォンを一人娘ペク・ジヨンに託す。高利貸しで血と涙の財を築いた。私の死後15年経てば、税金なしでこの財をお前のものにできる。誰も信用するな。特に男。金はお前を絶対に裏切らない」と男は紙に記していた。

「もう少しで15年だから大丈夫よね」と呟くジヨンは、スーツケースに現金を詰めて運び出す。ちょうどクリーニングを配達に来ていたボンヒに、「タクシー代を3倍払うから」とジヨンは目的地まで乗せるように頼む。

テウンは不動産屋の女性から賃貸物件の契約書を渡され「私もあなたみたいに座っててお金稼ぎたいわ。このビル買っちゃうなんてねぇ。お母さんが必要だったらいつでも言って」と言われる。「もう母はいます」とテウンは答える。

タリムは自分が台無しにしてしまったブラウスの弁償金を払いに行く。

兄ムリムの結婚相手の女性警官と街で話をするタリムは、「焼肉レストランでパーティーをする」と言われ、「そのお金、現金でもらえませんか」と言う。女性は財布から全ての現金をとって差し出す。

その足でコンビニに行くタリムは、宝くじを買えるだけ買う。

病院のお粥を食べ飽きたガンジュは、コンビニに来てラーメンを作り、テーブルに座る。タリムは大量の宝くじを買ってテーブルにつき、コインでこすり始める。ガンジュは交差点の女の子だと気づき、急いでラーメンをかき込んで席を立つ。タリムのスマホを見て、「まさかオレの連絡先持ってないよね」と呟き、電話をかける。「交差点から着信です」とスマホが喋り、タリムは「悪いヤツ」と呟く。

第2話感想

世の中の不条理というか、最低限に生活するにも大変な貧しい人々と、生活に直接は必要の無い物に散財してもまだ金の余る金持ちの人々の対比が入り乱れて描かれます。

タリムに誰か助けてくれる人がいて、クラウドファンディングとかやってお金を集ったら、すぐに集まりそうな気がしますが‥‥。番組のキャスト紹介を見ると、タリムがテウンを片思いらしいです。

ジヨンが隠し持っていた札束の山‥‥。あれを治療に使えたなら。他人の物なので言える発想です。

タリムの夢で、助けてくれた僧侶が母親で、ツルツル頭だったのが笑えました。「夢は現実とは正反対なの」が辛辣です。

やっと登場人物の大半の関係が見えてきました。ムリム、チャリム、タリムと、ボンヒの3人の子供たちなのですね。

ジヨンの父役で、イ・ウォンジョンが特別出演しています。

タリミファミリー 第3話・第4話 あらすじと感想

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