身代金 몸값 2022年放送 全6話
第5話あらすじ
Episode5.「銃、金、嘘」
3階に戻ったノ・ヒョンス(チン・ソンギュ)は、亜修羅場となった現場を見て驚愕した。そして、唯一の生存者である祈祷女にジュヨンはどこかと尋ねるヒョンス。ジュヨンがトイレにいると知ってドアを開けようとするヒョンスだったが、どういうわけかドアが開かない。懐から先ほど持ち出した偽者の拳銃を取り出し、ドアノブを破壊するヒョンス。そんなヒョンスを見て、祈祷女は自分を銃で撃って殺してくれと頼んだ。
なんとかトイレの中に入ったヒョンスは、負傷した清掃員を持ち上げて天井裏に登ろうとするパク・ジュヨン(チョン・ジョンソ)の姿を発見。ジュヨンに言われるがまま、清掃員の身体を天井裏に持ち上げ、床に落ちた鍵を拾うヒョンス。梯子を使って天井裏に登ったヒョンスは、一人残されたままの祈祷女を心配した。そんなヒョンスに、祈祷女が競売の常連だったと告げるジュヨン。
天井裏の排気ダクトを通って3人が向かった先は、清掃員の部屋だった。部屋に到着したジュヨンは、清掃員の腕にそこで死んでいた犬の死骸を抱かせる。そして、ここから一緒には出られなさそうだと伝えるジュヨン。そんなジュヨンに、清掃員の男はロシア語で「まだ…まだ、6発しかない…」と話す。最後に「音が少し大きいはずだ」と告げ、男は目を閉じた。
清掃員の遺体をベッドの上に寝かせ、その隣に犬の死骸を置く2人。その後、ジュヨンは冷蔵庫に入れられたタッパーの中から、一丁の拳銃を取り出す。それが本物だとわかると、ヒョンスは目を見開いた。実は前々から清掃員と協力して、モーテルから脱出する計画を立てていたというジュヨン。その拳銃は以前、ヒョンスと同じように臓器売買にかけられた元軍人の男が持ち込んだ物だった。
15歳の時、担任を刺した罪で10号処分を受けて少年院に入っていたというジュヨン。その後、少年院で宗教活動をしていた牧師に気に入られ、ジュヨンは5か月で少年院を後にした。牧師に連れられて牧師が運営する施設へ入ったジュヨンは、そこで社長に300万ウォンで売られたというのだ。こうしてモーテルで臓器売買の競売人をさせられていたジュヨン。そしてジュヨンの後頭部には、GPS装置が埋め込まれていた。モーテルから逃げ出そうとすれば、すぐに追跡されて捕まってしまうという。
清掃員が作った6発の銃弾を弾倉に詰めていると、天井から物音が。排気ダクトを通じて部屋にやってきたのは、組織の一員だった。男の身体を拘束し、目元を包帯で覆うヒョンス。ジュヨンに銃で脅された男は、自分を含めて生き残っているのは7名だと明かした。
その後、ロッカーからリュックを取り出したジュヨンは、ヒョンスにそれを渡す。中に入っていたのは、水や非常食など。ヒョンスはそれらを取り出し、70億を詰める為の別のカバンをしまい込んだ。部屋を出た2人は、社長室のある4階を目指す。
社長室の前に着くと、ジュヨンは迷いもせずにチャイムを鳴らす。出てきた男の額を正面から撃ち抜き、つづけて中にいた組織の連中を次々と射殺するジュヨン!残るはクァク・ヒスク(パク・ヒョンス)と社長、そして死んだと思われたコ・グクリョル(チャン・リュル)の3人。ジュヨンの狙いが社長の金だと考えたヒスクは、未だに自分も金庫の在りかを見つけられずにいると告げた。さらにジュヨンも金の在りかを知らないというヒスクの言葉に、ヒョンスは動揺を隠せない。
またしてもジュヨンに騙されたと知ったヒョンスは、怒りをあらわにする。そんなヒョンスを見て、自分と協力してひとまずジュヨンから殺そうと誘うヒスク。ヒョンスが疑心暗鬼に陥るなか、ジュヨンに向かって「俺が死んでもお前は俺のだ。俺が買ったからな!」と社長。その瞬間、ジュヨンは引き金を引き…。
第5話感想
大きく響き渡る一発の銃声。
ジュヨンが撃ったのは、やはり社長でしょうか。それにしても、死を前にしてもまったく悪びれる様子のない社長にゾッとしました。今話、ジュヨンがどうしてモーテルに閉じ込められて生活していたのかが、ついに明らかに。。
親のいないジュヨンは、担任を刺した罪で少年院へ。そこで力を持つ牧師に気に入られて少年院を退所したジュヨンでしたが、牧師が彼女を連れて行ったのは他でもない社長のもとでした。身寄りがなく少年院で過ごす少女たちを、こうして社長に売って金稼ぎをしていた牧師。ほんとに次から次へと、とんでもない大人たちのオンパレードですね。
そして、ジュヨンの後頭部に埋められていたのは、爆弾ではなくGPSでした。どうやら地下にいた男たちは、それが爆弾だと教えられていたようです。どちらにしても、位置追跡をして完全に少女たちを管理していた社長。次々と謎の臓器売買の真実が明かされていくなか、ヒョンスらは無事モーテルを脱出することができるのか。そして社長が隠し持つ70億を手に入れることができるのか。最終話の行方が気になります。
第6話(最終回)あらすじ
Episode6.「ゼロサム」
ジュヨンが放った銃弾は社長に的中。次の瞬間、ジュヨンに襲いかかろうとするヒスクに向かって、ヒョンスはナイフを突き刺す。ヒョンスからナイフを奪い、何度もヒスクの身体を突き刺すジュヨン。その後、社長を殺すために自分を利用したのかとヒョンスは憤った。するとジュヨンは、「どうせ今外に出たって、無事ではいられない」と一言。
タバコに火をつけたジュヨンは、その片方をヒョンスに渡す。そして、ついに社長をこの手で殺したことを喜んだ。一方、ヒョンスは少しでも金になるものをと、死んだヒスクと社長の身体を探る。すると、社長の腕に麻薬を注射したような痕を発見するヒョンス。その瞬間、ジュヨンはハッと何かに気付いたように机の周辺を調べる。そこで指紋認証の装置を見つけたジュヨンは、切り落とした社長の右手を掲げ、ロックを解除。金庫に入っていたのは、大量のモルヒネだった。
麻薬には興味がないと話すヒョンスだったが、ジュヨンは興奮した様子でそれを眺める。そして、先ほど廊下の奥の穴から覗いた外の世界について説明した。ジュヨンの話によると、外の世界はすでに被爆でもしたかのように滅びていたという。そんななか、今度こそ死んだと思われたグクリョルが、またしても助けてくれと目を覚ます。すると、金の在りかがわかるかもしれないとグクリョル。
グクリョルに言われた通り天井に設置されたエアコンを調べると、そこには金庫が…!金庫の隣に鍵穴を見つけたヒョンスは、斧を使って扉を破壊する。それがまたも指紋認証の装置だと気付くと、ジュヨンは先ほど使った社長の右手をかざす。しかし、何度やっても指紋が認証されず…。すると、指先に付着した血のせいではないかと、指をなめて血を拭きとるヒョンス。ふたたび右手を装置にかざすと、今度は指紋が認証され天井の金庫が開く。そして、大量の現金が2人の上に降り注いだ。
カバンに入る限りの現金を詰め込むヒョンス。一方、ジュヨンは先ほど見つけたモルヒネをつめ込んだ。そんななか建物がきしむ音を聞いた2人は、一刻も早くモーテルから出ようとする。一緒に連れて行ってくれと頼むグクリョルだったが、怪我人のグクリョルを面倒みる余裕のないジュヨンは、カバンからモルヒネを取り出しグクリョルに渡した。
今にも崩れ落ちそうな建物に焦った2人は、地下の水槽から外に逃げ出そうと考える。穴から地下へ落下し、水槽の水を抜く2人。その流れに乗じて、2人は水槽の底に身を投じた。しばらくして、貯水池に辿り着いたヒョンスとジュヨン。間もなく、先ほどまで2人がいたモーテルが大きな騒音と共に崩れ去った。その光景を見守ったジュヨンは、「寒いな」と言って身震いする。そんななか、同じく地下の水槽から脱出したと思われるグクリョルの姿が。どうやらジュヨンから貰ったモルヒネのおかげで、一時的に痛みを感じなくなったようだ。
外に出ても携帯の電波がつかめないとわかると、ヒョンスは携帯を持って電波が届く場所を探して歩き出す。こうして丘の上に立ったヒョンスは、目の前に広がる変わり果てた世界を見て愕然とした。
第6話(最終回)感想
やっとの思いでモーテルを脱出したヒョンスらを待っていたのは、ディストピア。
“ディストピア”とはユートピアの対義語で、反理想郷や暗黒世界を指す言葉。ジュヨンの言う通り、モーテルの外はすでに滅びた世界だったのです。なんという衝撃のエンディング・・
さらにドラマの最後には、クッキー映像(エンドロールの後に流れる特典映像)がありました。そこで登場したのは、建物の下敷きになった男性を助けようとする1人の女性。3人が近づいてくるのを見て、女性は猟銃を発砲します。女性の持つ猟銃を奪おうと考えたヒョンスは、警察手帳を見せて女性の警戒を解くことに。
女性のもとへ向かったヒョンスは、言われるがままに瓦礫を持ち上げて男性を救出。すると次の瞬間、態度を豹変させた女性はふたたびヒョンスに猟銃を向けます。男性をおぶって歩かなければ、ここで殺すと女性。そんななか、ジュヨンがモルヒネを持って現れ…。
クッキー映像で猟銃を構える女性と怪我をした男性を演じたのは、スーパーモデル出身の女優チャン・ユンジュとドラマ「黒い太陽(原題)」や「マウス(原題)」に出演する俳優のヒョン・ボンシクです。
全6話の配信後、早くもシーズン2を待望する声が上がっているドラマ「身代金」。大地震によって崩壊した建物のなかで繰り広げられる壮絶な殺し合い。なかなか残虐なシーンが多いなか、今まで見た作品の中でダントツで面白い!と好評を得た本作。緊迫感溢れるカメラさばきとキャスト陣の高い演技力、そしてくすっと笑えるコミカルなシーンの数々が人気の秘密ではないでしょうか。
とくにグクリョルを演じたチャン・リュルの存在感が強く、今後の作品にも期待が持てそうです。パニック映画や犯罪スリラー、アクションものなどが好きな方にオススメの作品。全6話で気軽に視聴できるので、ぜひチェックしてみて下さい!
【豆知識】第6話のタイトル“ゼロサム”とは、「合計するとゼロになる」ことを意味する用語。「プラマイゼロ」などと同じ意味で使われます。
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